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令和6年から「源氏物語」の作者・紫式部をモデルにしたNHK大河ドラマ「光る君へ」が放送されております。永島春暁『教育日本歴史名馬鑑』彩色木版画譜 明治時代和本 源義家・真田幸村・加藤清正・上杉謙信ら戦国武将たちの名馬を描く。

京都の公卿・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵

自筆「源氏物語」の「真木柱（まきばしら）」の巻は、禁裏（京都御所）において書かれたものです。二葉亭全集　第二巻　ツルゲーネフの巻。

原文は「源氏物語・真木柱の巻」として美しく描かれている

自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏（おおいのみかどむねうじ）」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇（ごつちみかどてんのう）の曽祖父です。【タイトル】 瓦全遺稿 【著者】 武富 瓦全 （ 奎吉 ） 附伝 〔 木崎好尚 〕 跋 〔 水落露石 〕 ◆ 希少 非売品 ◆。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。小杉放庵 象潟 ◆ 非売品 ◆。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子（のぶこ）であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。HH-8097 ■送料込■ 仏説浄土三部妙典 全 漆箱付き 宗紋 仏具 仏教 経本 経典 和書 古書 古文書 /くYUら。現在の今上天皇と系譜がつながっている。凝視　水野葉舟（盈太郎）。

 関白・近衛基熙（このえ もとひろ）は、後水尾院（第108代後水尾天皇）の皇女・常子内親王と結婚。今東光色紙　清満心　今東光。二人の皇女・熙子（ひろこ）は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。公照絵日記　日日月月　限定２００部　清水公照。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子（ひろこ）は将軍家宣の正室となった。考える読書〈第24回〉―読書感想文 全国コンクール入選作品 (1979年) 毎日新聞社 全国学校図書館協議会。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流（下記に掲示）で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。LL-7293 ■送料込■ 北京官話 実用日清会話 明治37年 中国語 辞書 事典 足立忠八郎 本 古本 古書 書籍 /くYUら。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。職員録　四月十日改と四月十五日改　2冊で　須原屋茂兵衞〈東京〉　和泉屋市兵衞〈東京〉。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。倉田萩三郎（倉田萩郎）編『俳諧霧の草鞋』大正14年刊（前橋市/非売品）正岡子規に師事した俳人 俳句 俳諧 俳書。（資料の記録は下記に掲示）

 出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」の自筆です。秘密寳鑑　全　　大正四年発行。
 自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。基督教新解 富永徳磨 明治42 駒込基督会牧師 黎明会 八木重吉 キリスト教 新約聖書 神学宗教学カトリック プロテスタント宣教師戦前大正NV。「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。鏡花水月　シェクスピーヤ　渡邉治訳。このため後醍醐天皇の宸翰（しんかん・天皇自筆）にかなり近い年代に書かれていることがわかる。古文書 檄文 自訴状 「従□藩浪諸藩エノ檄文其自訴状モ又用之云」 ペリー来航 浦賀 斬奸城 江戸 水戸 幕末 文久 (レターパックライト発送）。また、各巻ごとの書かれた年については不明。関野準一郎『黄楊季』限定20部 オリジナル木口木版画34枚 豆本型木版画集。従って、応永五年とは、書き始めの年である。大槻磐溪『西遊記程』（全2冊揃＝上下巻・附録共）天保2年序 野芳園蔵版 江戸時代和本 漢文集 紀行集 三春藩秋田家旧蔵書。また、落款から、後年、近衛基熙（1648～1722）の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。古文書 三部五部 灌頂印言 文化2年 大阿闍梨耶律厳 江戸時代 仏教 密教 真言宗 空海 天台宗仏陀浄土真宗浄土宗親鸞写本西院流印信案密印NP。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。版画芸術　第８号　特装版　関野準一郎。

 大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年（1068）～天承元年（1131）を祖として創立された。法然上人御画伝略讃　全２冊　奏誉著。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門（おおいみかど）」を称する。名古屋城三の丸絵図　文久二年写図　御殿屋敷図。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。日本工藝史概説 奥田誠一 昭和６年 1103V5G。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。n■　韻鏡十二反切例口訣　2冊　古書　和書　年代不明　/C09。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。塵の中　直木賞　和田芳恵。応永5年（1398年）に従三位となり公卿に列する。行幸記念誌/桐生高等工業学校/昭和10年/非売品/今上天皇陛下畏くも聖駕を我校に枉げ させ給ひ長時に亙つて親しく校内を天覽あらせらる。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年（1420年）に内大臣に昇任した。『大日本東西軍記』（全2冊揃）丸屋小林鉄次郎板 明治時代和本 絵草紙 草双紙 浮世絵 武者絵 徳川家康 豊臣秀吉。

 旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を著（あらわ）しております。塩谷鵜平幅　蝶とぶや　塩谷鵜平。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。出定笑話（木活字）　全４冊　平田篤胤。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。南郊校訂 松川半山画『国字数引増補改正歌曲時習考 全』前川善兵衛刊 江戸時代和本（明治刷）地歌歌本 彩色木版画多数入 枕本。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。即興詩人　上下巻　古書　明治39年発行3版　森林太郎著　(森鴎外)。

 出品した「源氏物語」は真木柱（まきばしら）の内容の要旨
「真木柱の巻」は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。堀江復訳『新約聖史略』（全2冊揃）明治9年序 正教会刊 明治時代和本 明治初期のキリスト教書 新約聖書 キリスト教神学資料。第31帖。HH-8986 ■送料込■ 韓非子解詁全書 全10冊 明治9年 中国 思想書 漢文 漢詩 和書 本 古書 古文書 /くJYら。尚侍（ないしのかみ）として宮廷に出仕を控えていた玉鬘の姫君だったが、その直前に髭黒大将が女房の手引きで強引に結婚することになった。藤田嗣治序『名井万亀滞欧作品展覧会目録』昭和11年 上野公園日本美術協会列品館にて開催。髭黒大将はその後玉鬘の姫君を迎えるために邸の改築に取り掛かる。磨光韻鏡　後篇付　沙門　文雄。だが、その様子を見た北の方（髭黒大将の正室）は絶望し香炉の灰を髭黒大将に浴びせる。長谷川伸草稿　情報局募集国民演劇　長谷川伸。この事件で完全に北の方に愛想を尽かした髭黒大将は玉鬘の姫君に入り浸り、とうとう業を煮やした北の方の父・式部卿宮は、髭黒大将の留守の間に北の方と子供たちを迎えにやる。ｈ◇　古文書　四武衝陣四頭八尾陣図　光明院増譽　軍書　時代不明　/ｎ01-4。明けて新年、相変わらず塞ぎこんでいる玉鬘の姫君に髭黒大将もようやく出仕を許す気になり、玉鬘の姫君は華々しく参内する。无明一巻之書（馬見立書）　出羽国山上入道著。早速訪れた冷泉帝は噂以上の玉鬘の姫君の美しさに魅了されて熱心に想いを訴え、それに慌てた髭黒大将は退出をせきたててそのまま玉鬘の姫君を自邸へ連れ帰ってしまった。コヲ■0219t[古今和漢 萬寶全書 万宝全書 全13冊揃] 東都書林 明和7年。

自筆右下四つの印のうち下２つは、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印、上２つは、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子・と娘の幾千姫（玉映）の落款。軍事資料★「前橋陸軍予備士官学校戦記」昭和58年　南方戦線　本土戦線　モノクロ写真　地図　戦記編纂委員会。


原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。偃松の匂い　小島烏水。白楽天の有名な漢詩です。宋大家蘇文公文抄 10巻4冊揃　安政4年 唐宋八大家 　韓愈・柳宗元、北宋の欧陽脩 蘇洵 蘇軾 蘇轍 王安石 検） 古書和書古文書写本古本 NZ。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。鎮洲臨済慧照禅師語録　慧然編　寛永10年　全1冊　仏書　和本　古文書。「源氏物語」真木柱の巻の原文中には、「おほつかなき月日も重なりぬるを」とあります。装剣備考/栗原信充/武家故実に詳しく特に力を注いだ武具・馬具類に関する著作・装剣備考などは幕末武士の教養書として重用された。源氏の君が恋する玉鬘の姫君への懐かし想いを記したものです。与謝野礼巖短冊　月寄時雨　与謝野礼巖。現代語訳では、「お逢いしないうちに月日も重なってしまいました」というものです。旗本領川島村(土睦村)古文書●明治３４年　總根麿雑記　２７丁　菱田文庫　千葉県長柄郡土睦村　現在の睦沢町　231021。紫式部が「真木柱」を書くに際し、白楽天の漢詩を読み理解し共鳴していることがよくわかる。創作月刊　創刊号　菊池寛編　横光利一他。詳細な理由は下記説明欄に記載。御遷幸供奉次第　貴名録。

（自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。春日井郡沓掛村文書　現瀬戸市定光寺町。）

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。写本 児嶋玉鳳原図『唐子絵』昭和12年 宮崎白雲堂/加藤英児/岡田稔写 彩色木版画譜の精写図譜(肉筆画帖) 中国人物図。白楽天の有名な漢詩です。新田興著 新田大作編『雲處筆墨』昭和57年私家版 漢文学者/漢詩人の水墨画集 別冊「王道院曼陀羅」付。
言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。本朝古今金工便覧・2冊/藤井利八/大正6年/後藤家代々銘判図譜/和装本。

「額縁入自筆原本」

「自筆原本」

自筆右下の２つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子・と娘の幾千姫（玉映）の落款。最新臨床血液学 全 岩男督 昭16 医学書 外科内科精神科病理学産婦人科生理学看護学医療西洋医学東洋医学漢方 戦前明治大正古書和書古本 OP。
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。文明東漸史　明治発行。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。森周斎 (森勇次郎) 著 雲照閲『吉凶占日用便覧 人々別釈』明治27年 鑾川堂刊 明治時代和本 易占書 占い。白楽天の有名な漢詩です。興亜の指針伝道者保羅 谷口茂寿 日本基督教団 昭15 キリスト教 新約聖書 神学宗教学カトリックプロテスタント教皇ルターカルヴァン戦前OB。



自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）


自筆が「古切」とされたのは江戸時代。尾張国全図　Ａ　小田切多芸雄等。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載

（１）・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。田中一貞編『萬延元年遣米使節写生集』大正9年序刊 万延元年遣米使節。

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》

《たけうのた》・・・・・まひしか、いみしうおほ(思)しはふれと、
たえてをとつ(訪)れす。尾張三河名所案内　若山文二郎著刊。思ふこと(事)かなひぬる御かしつきに、
明く(暮)れいとな(営)みて過し給ふ。浅野梨郷懐紙　３枚で　浅野梨郷。二月にもなりぬ。『風土』(22冊セット）昭和30-32年 郷土史学研究会刊（愛知県瀬戸市）古瀬戸・瀬戸物等の関連資料。
大殿は、さてもつれなきわさなりや。歌集　雲母集　北原白秋。いとかうきはきはしうとしも
おも(思)はて、たゆめられたるねたさを、人わろく、
すへて御心にかゝらぬおり(折)なく、恋しう思ひ出られ給ふ。縮刷解説参考謡本　天　地　2冊　大正6年発行。
すくせ(宿世)なといふものをろかならぬこと(事)なれと、
わかあまりなる心にて、かく人やりならぬ物は思ふそかし、
と、お(起)きふ(臥)し面影にそ見え給ふ。小中村清矩『陽春廬雑考』(全八巻八冊揃)明治31年 吉川半七刊 明治時代和本（和装活字本）彩色木版画入。大将のおかしやかに
わらゝかなるけ(気)もなき人にそ(添)ひゐ(居)たらんに、
はかなき・・・・・《たはふれこと》

（文責・出品者）
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。光琳百圖 全四冊 解説付き。

（２）・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。完品 西脇新次郎『越後のちぢみ』限定500部 昭和45年 東峰書房刊 実物布見本（ちぢみ裂）25枚貼込 越後縮。

《「源氏物語」真木柱（まきばしら）の巻》
《大雪の日・玉鬘の君の邸に行こうとする大将の装束に香をたく北の方（正室）》

《髭黒大将の北の方、大将に背後から香炉の灰をふりかける有名な場面》

《冷泉天皇、玉鬘の姫君に愛の心情を告白》

《髭黒大将、尚侍の君（玉鬘の姫君）を宮中から退出させ自宅に招き入れる》

《帝（冷泉天皇）が女君（玉鬘の姫君）のお部屋にお入りあそばしたことについて、
大将（髭黒大将）がひどくいやみを申しあげなさるのも、女君（玉鬘の姫君）には
不愉快であるし、この夫（髭黒大将）がおもしろみのない平凡な人のように思われるので、
まったく心を閉ざしてよそよそしくおあしらいになり、
いよいよご機嫌わるくしておいでになる。松平慶永（春嶽）短冊　早春水　松平春嶽。
　あの式部卿宮（髭黒大将の正室・北の方の父君）家でも、
あれほど強いことを》・・・・・おっしゃったものの、今となってはどうして
よいかひどく困っていらっしゃるけれど、大将（髭黒大将）からはまるで音沙汰がない。【タイトル】 世事要言 【著者】 神田孝平　◆ 希少 ◆。
大将（髭黒大将）はただ願いのかなったこの女君（玉鬘の姫君）のお世話に、
明け暮れいそいそとお過しになっている。満州大観・記念写真帖/大正10年/東郷平八郎・乃木希典・福原鉄太郎/大連・南満沿線・北満・安奉線/白玉山頂表忠塔・納骨神社・東鶏冠山。
　二月にもなった。【印刷工芸】「御物金深万葉帖」 発行者 佐々木信綱 尚古會 清水印刷所 萬葉 昭和七年発行 y92270434。源氏の大臣は、
（源氏の君）「それにしても、なんとうらめしい大将（髭黒大将）の仕打ちではないか。浴身　歌集　岡本かの子。
じつにこうもきっぱりとわがものにしてしまうなどとは予想もせず、
油断につけこまれたのが無念でならぬ」
と、人前もきまりわるくお思いになるが、何かにつけて女君（玉鬘の姫君）のことが
お心にかからぬ折とてなく、恋しく思い出さずにはいらっしゃれない。渡辺玄対『南画山水 完』大正6年 藤井利八刊 木版画譜 和本。
前世の因縁などというものはおろそかにできないものであるけれど、
（玉鬘の姫君）「自分があまりにうかつすぎたために、こうもやりばのない
物思いに苦しむことになったのだ」
と寝ても覚めてもその人の面影が目にうかんでお見えになる。信濃歴史談・太田鶴雄編纂・正木直太郎序・明治27年/信濃史談・神戸彌作編・明治27年/2冊/戸隠神社・善光寺・武田氏・織田氏・徳川氏。
女君（玉鬘の姫君）が、大将（髭黒大将）のような風情(ふぜい)もなく
愛想もない人に連れ添っているのでは、ちょっとした・・・・・《冗談事を言ってやるのも
遠慮され、またそぐわないことと思われなさって、じっとこらえておいでになる。端午玩具集　昭和51年。》

備考・髭黒大将の北の方（大将の正室）は、紫の上の異母姉

現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授（1999年没）

備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。山田立夫（山田貢邨）著書3冊『貢邨文鈔』『癸亥帰展録』『談余漫賛』明治時代和本 阿波漢詩人 徳島県吉野川市 漢詩集 漢文集 漢詩文集。




（２）・自筆の「英訳文」は次の通りです。藤原為家『為家集』（全8冊揃）元禄7年 出雲寺和泉掾刊 江戸時代和本 藤原為家歌集 鎌倉時代和歌文学 藤原定家三男。

《The Cypress Pillar（真木柱）》
Prince Hyobu and his wife, who had spoken of him in such
strong terms, were beginning to wish that he would come visiting.
But his life was full. His days and nights were dedicated to
his new lady.
The Second Month came.
It had been cruel of her, Genji was thinking.
She had caught him off guard.
He thought about her a great deal and wondered
what people would be saying.
It had all been fated, no doubt, and yet he could not help
thinking that he had brought it on himself.

英語訳文（英文）の出典：『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker（エドワード・ジョージ・サイデンステッカー）コロンビア大学教授（2007年没）


（２）・自筆の「中国語訳」は次の通りです。日本染織商工史 泉俊秀 昭和４年発行 1103V4G。

《真木柱》
　式部卿王当言硬，后来得于下。仰臥漫録 正岡子規 2冊 大正七年 岩波書店 複製。
但髭黑大将不再，音信全无。ギルス・モラ+クロード・ノリ写真集 Gilles Mora・Claude Nori『L'ete Dernier』1983年パリ刊 フランス現代写真。
他已如愿以，便朝夕侍候着玉鬘。川島士路『実地踏査 趣味の満蒙風土記』昭和13年 糧友会刊 満洲国や中国各都市の風俗・出来事を記した戦前期の随筆集。
匆匆已届二月。ぎんかわらけ、自撰自集【口絵入り】嘯月堂、舟木・序、正徳三年。源氏想起髭黑之事，心甚不快。冒険探検　決死の猛獣狩　南洋一郎。
他不提防他会如此公然地把玉鬘去，
懊悔自己太疏忽了。音空公阿編『専念往生伝二編』（全3冊揃）尾張祐福寺蔵版 江戸時代和本 仏教書 仏書 浄土宗。他深恐被外人取笑，念念不忘件事情。川崎芳太郎編『長春閣鑑賞 第一集』大正3年序刊 古美術品図譜 仏画・初期肉筆浮世絵62点掲載（彩色木版画6枚入）仏教美術 山中商会。
而回思玉鬘，又得很可恋慕。新板繪入 商人取引状 御家流手本。他想：“宿世因之，
固然是不可忽，但此事由于我自己分大意，
以致自作自受。寺田長興『手束杖』（全三巻三冊揃）嘉永2年 富士廼舎蔵版 江戸時代和本。”从此不坐，
眼前常常出玉鬘的面影。J24021704〇明治元年～明治８年 歳入歳出決算報告書 上下編及び付録備考 ３分冊 太政大臣三条実美 大久保利通 大隈重信 井上馨 渋沢栄一。

中国訳文の出典：『源氏物語（Yunsh wy）』
豊子愷（ほうしがい）中国最初の「源氏物語」翻訳者（文化大革命で没）

「真木柱の巻」原本の奥扉（原本番号40-B）の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印
左の写真が「源氏物語」真木柱の巻の末尾（原本番号40-B）の押印。斎藤紀子著 与謝野晶子序 赤城泰舒画『歌集 茅花抄』限定120部 昭和16年草木屋出版部 総手漉和紙本 木活字本。
写真左下の角印が仙台藩の家紋印（竹に雀）
家紋印の上の2つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室（冬姫）。渡辺崋山日記切幅　渡辺崋山。冬姫は内大臣・通誠の養女。成田思斎（成田重兵衛）『養蚕絹篩』（全2冊揃）明治17年 有隣堂刊 明治時代和本 養蚕関連書 挿絵多数入 絵入本。
冬姫は通称。写本 加州仇討 全　弘和4年　江戸時代 加賀国 石川県石川市　武術活劇　武道　武士 近代女武勇集　検） 江戸期古書和書古本古文書 NS。正式な名は伊達貞子。東麓破衲序『下学集』（全2巻揃/合本1冊）吉野屋権兵衛刊 江戸時代和本 室町時代中期に成立した国語辞書。
原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。実地測量　尾張国参河国市町村新図　小田切多芸雄。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。木屑録　夏目漱石。白楽天の有名な漢詩です。希少本 古書 大正五年参月 定価金参拾五圓 増補 日本書画骨董大辞典 聚芳閣。

篆書体右の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）と娘・玉映の落款
右端の写真上は仙台藩主（伊達家）正室一覧表の表紙。山房迎春　限定３００部　清水公照。
表紙の下は一覧の拡大写真（仙台市立博物館・刊行）
（奥書は、令和2年11月29日に蔵の中の桐箱から発見されたものです。神の国建設者 ジョン・モット 斉藤惣一訳 昭8 キリスト教青年会 キリスト教 基督教 新約聖書 神学宗教学カトリック プロテスタント 戦前OA。）

自筆の疎明資料等は、下記の通りです。伝藤原忠家 伝藤原俊忠 伝西行『真蹟臨本 三種歌合』渡辺千秋旧蔵書（印記「渡邉千秋蔵書」蔵書票「渡邊家文庫」）江戸時代和本。


（Ⅰ）・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料　別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」（平凡社・刊）７８頁。河上徹太郎『ドン・ジョヴァンニ』限定275部（特別限定版）昭和50年 槐書房 越前手漉和紙本（岩野平三郎特漉局紙本）モーツァルトオペラ論。筆者は近衛関白政家公。往生論註講判 上中下三冊揃 香龍院渡邊法瑞 雲樹院南條神輿講述 明治41年 仏教 検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 古文書 NR。中央の写真は、応永五年（1398）の年号。f24021401〇錦繍段 新編新撰抜萃 文明十五癸卯季秋初二 庚正丙子林鐘十有七日 天隱叟黙雲龍澤 江戸初期〇和本古書古文書。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）。愚屯『忍辱随筆』（全二巻二冊揃）澤田吉右衛門刊 江戸時代和本 仏教書 仏書。左の写真は、桐壺の巻の奥付。禅家亀鑑　曹渓退隠述。左大臣から関白に昇進した近衛基熙（もとひろ）公の花押。■動画あり 淡路國名所図会 1巻 2巻 3巻 4巻 5巻 和本 古書 資料本 全巻揃 昭和レトロ (0990013398)。上下２段の花押のうち、上の印は。HH-8981 ■送料込■ 郭注荘子 全10冊揃え 天明3年 江戸時代 郭象 中国 思想書 漢詩 漢文 和書 本 古本 古書 古文書 /くJYら。出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）、下の印は仙台藩医・木村寿禎の落款（印譜）


「自筆の画像断層(MRI)写真」

（出品した自筆の「断層画像写真」（真木柱の巻）MRI 31―33A

「源氏物語」真木柱の巻の絵の資料

下記写真は、髭黒大将の北の方（正室）が大将の香炉の灰を浴びせる画面の絵





「天皇の曽祖父・大炊御門宗氏の系図」「額縁裏面表記ラベル」



1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図（公家事典303頁）
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。鳥羽絵筆ひやうし　完　長谷川光信画。

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵（断簡）を出品
商品説明（来歴）	大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。絵本新柳樽　二編、三編、四編★慶賀作★嘉永二巳酉(496)。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を書いてある。お吟さま　直木賞　今東光。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷（不昧公）の正室・方子（よりこ）に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。明治改正京都名勝一覽圖會。
漢詩文	原本自筆上部には、「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。宮城野芳妓　桜陵酔史著　書葉通史評　25丁　明治15年　遊郭　娼妓　和本　古文書。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。勝間慧明編輯『幾何画法 全 堺縣上等小學課用』明治12年 東北舎/高橋平三刊（堺県）奈良県郷土史料 明治時代和本 図法幾何学書 製図法。白楽天の有名な漢詩です。香川景樹 山本庄五郎編『景樹大人歌懐紙 第一』大正5年 山本庄五郎刊 大正時代和本（木版刷・折本一帖）。紫式部が「真木柱」を書くに際し、「白楽天・漢詩集」の漢詩を熟読したうえで「源氏物語」の「真木柱の巻」を書いていることがわかります。茶旨略　全　速水宗達。この原詩の言葉の引用は、「真木柱の巻」に用いられていることで広く知られている。【タイトル】 無為庵印譜 巻一 【著者】 住友 寛一 ◆ 和装本 希少 ◆。紫式部がこの原詩に親しんでいたことがわかる。上田耕『赤軍秘密の地獄戦術外蒙軍の正体と日露戦争は何時起るかの問題』昭和11年 三杏書院刊 満洲国・ソビエト連邦資料 ノモンハン事件。
漢詩の落款の意味	原本上部の漢詩の落款は、「讃」と称されるもので、古来、掛軸の書画に第三者がお褒めの言葉を書き込むもので元々は自筆でした。四君子画帖　渡辺小華。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。藤井達吉自画賛歌幅　藤井達吉。　特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。篠原佳尾 年賀状等26通セット（肉筆画22枚 真作保証品）星野清宛 昭和50～平成14年 瀧口修造に見出された現代美術作家。　「茶事」は、「ヨーロッパの晩餐会（ばんさんかい）」とも言われます。新井源八郎校正『新井白石古史通』（全四巻四冊揃）明治4年 松山堂蔵版 明治時代和本 古代史解釈書 日本史書。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。栗原順庵『洋漢病名一覧』（全二冊揃＝前編＋後編）明治11-12年 後藤鋼吉刊 明治時代和本 医学書 医書 西洋医学 東洋医学 漢方学。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）することです。石井満水案『戌年にちなめる趣味の年賀はがき 第二輯』戦前刊 絵葉書全8枚揃 年賀状。茶道では「掛け軸は最高のごちそう」といわれております。愛棋居蔵品展観図録 昭12 戦前明治大正 唐物掛軸仏教仏画古写経中国朝鮮青銅器光悦乾山志野高麗茶碗古筆手鑑古染付煎茶道具売立目録NX。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。国民美術協会編『時代タペストリー集成』（全2輯揃）昭和10年 古今堂刊 松方幸次郎蒐集ヨーロッパタペストリー展示即売展目録 ゴブラン織り。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。古文書　天明9年　仏教 江戸時代　つれづれぐさ　検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 古書和書古本 NR。　落款の「讃」の元になるその原文の個所には、 「年光東流水」（年光東流の水）漢文の篆書印が押捺されている。HH-8443 ■送料込■ 頼春水消息 巻物 江戸時代 肉筆 手紙 9枚 儒学者 詩人 弥太郎 頼山陽の父 和書 古書 古文書 /くJYら。言葉の意味は、「時間の流れは東へと流れる川の水のように止まることなく流れてゆく」です。日本蝶類図説/宮島幹之助/明治37年/図版は其色彩を勉めて自然に近からしめ雌雄異形の種等に在りては可成兩者を掲げて之を對照せしめり。白楽天の有名な漢詩です。近世畸人伝　正続全１０冊　伴高蹊　三熊花顛画。この漢詩は「白氏文集」に由来するものです。横河秋濤著 長谷川貞信画『開化の入口』（3冊）明治7年 松邑九兵衛版 明治時代和本 明治維新 文明開化 廃仏毀釈 彩色木版画 浮世絵 絵入本。 つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。松尾芭蕉『校正俳諧七部集 全』弘化2年 花鳥庵蔵板（元袋付）江戸時代和本 俳諧書 俳書 俳句。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。真像太閣記画譜　又玄斎南可　彩色木版刷　三篇　上下2冊　明治16年。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。名古屋明細全図　A　中村浅吉。
自筆の希少価値について	自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。更科勇婦傳　明治30年発行　古書。上の「拡大断層（MRI）写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。小山健三『化学分析法』（全3冊揃）明治12年 群馬県医学校（前橋）桐生織物・後藤定吉旧蔵書 明治時代和本 化学書 群馬県郷土史料 桐生市。 出品している書の「断層（MRI）写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。HH-8883 ■送料込■ 国郡全図 全2冊揃え 天保8年 江戸時代 木版画 古地図 日本地図 地理 和書 本 古本 古書 古文書 時代物 /くJYら。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。瀧井孝作句懐紙　双子山　瀧井孝作　署名捺印有り。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層（MRI）写真」です。岡田新川（挺之）漢詩幅　送　岡田新川。 古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層（MRI）写真撮影」をしております。駒井哲郎銅版画作品集　駒井哲郎。撮影後、展示のために再表装をしております。扇山画○　粟田扇山著 古書。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste（再剥離用糊）」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。怪盗黒星　マッカレー原作／南洋一郎。
断層(MRI)写真	従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。論語彙簒 藤澤南岳 3冊揃　明治25年　儒教儒学儒学朱子学孔子四書五経　検） 戦前明治大正古書和書古文書写本古本 NY。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。Y079 日露戦争勝閧集 東京 古池　明治37年古書 レトロ コレクション。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。羈旅百首　木活字本　吉井勇著　畔地梅太郎木彫活字工作。
寸法	「源氏物語」自筆の大きさ　タテ２１．８センチ　ヨコ１２．８センチ。f23121633〇明治布告布達 学制 日本最初の近代的学校制度を定めた教育法令 109章 明治５年 布告全書〇和本古書古文書。額縁の大きさは　タテ３７．０センチ　ヨコ２８．０センチです。三余斎麁文（鵜川鹿文）『華實年浪草』（全12巻15冊揃）天明3年 日野屋彦左衛門他刊 季語集 俳諧書 俳書 俳句 江戸時代和本 俳諧三余抄。額縁は新品です。耶蘇の九福 本間清 大正11 戦前朝鮮半島 キリスト教 基督教 新約聖書 検）朝鮮併合時代神学宗教学カトリック教会 プロテスタント教会 NV。
「源氏物語」の自筆について	１・筆跡の分析について 　国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。兵法・兵法六韜　北村佳逸　立命館出版部　昭和10年　司馬　老子　孔子　武韜　龍韜　古書　アンティーク。 一方、欧米では一般的には、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。写本 霍乱 泄瀉 帯下 天明7 医学書 江戸時代 クラミジア感染 日射病 西洋医学東洋医学 蘭学 漢方薬 薬学 オランダ 阿蘭陀 鍼灸 杉田玄白NZ。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。角田九華『続近世叢語』（全8巻4冊揃）弘化2年 河内屋真七刊 江戸時代和本 漢文集 中井竹山弟子 頼山陽との漢詩交流で知られる儒学者。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。『官版 官位相当表』和泉屋市兵衛刊 明治時代和本（元袋付・畳物一舗）。 ２・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）の自筆の特定について 自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。野村玉渓絵短冊　野村玉渓。その後、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。副島仲謙 堀内利国 明石退蔵『陸軍病院扶卒須知』明治8年陸軍文庫 明治時代和本 軍医学書 看護学書 西洋医学書 医書 陸軍病院 日本陸軍資料。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」であることが判明した。釋了弁『浄土真宗蓮如上人御一生記絵鈔』（全3冊揃）天保10年 菱屋宗八他板 江戸時代和本 仏教書 仏書 絵入本。 「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が２３歳から３１歳までの間に書かれたものと推定されている。天保刻成　京都順覧記　京町縦横小路通号　京都名所図　内裏御図　池田東籬編　天保2年　地誌　和本　古文書。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年（1421）４７歳で没している。図司安正『雪害問題政治的解決記念写真帖』昭和8年 雪害問題政治的解決記念写真帖刊行会（黒川久隆）刊 北海道・東北・北陸各県。 ３・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について 近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。ツヨイコヨイコ　第１２巻第３号　（児童書　絵本）　初山滋画他。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。古書 　『 風俗画報 明治文献復刻版 第5分冊 （116号～142号） 27冊揃 』朝倉治彦校訂 ケース入り 1974年 明治文献発行。 ４・近衛基熙（このえもとひろ）について 近衛基熙は、慶安元年（1648年）3月6日、近衛尚嗣（関白・左大臣）の長男として誕生。吾妻雄兎子作 梅の本鶯斎画『春情花の朧夜』（全3編揃）江戸後期刊 艶本 江戸時代和本（薄葉紙本）歌川国芳門人絵入本 浮世絵。母は後水尾天皇皇女女二宮。出隆短冊　才を弄して　出隆。実母は近衛家女房（瑤林院）。長谷川伸旧蔵書 金忠善（沙也可）『慕夏堂文集』明治41年 韓国大邱刊 朝鮮刊本 文禄・慶長の役 加藤清正配下の武将。幼名は多治丸。親鸞『尊号真像銘文』（全二巻揃・合本一冊）正徳3年 河南四郎右衛門刊 江戸時代和本 仏教書 仏書 浄土真宗。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。吉本達著『法理原論』（全4巻3冊揃）明治13年 竹下人并刊 明治時代和本 法律書 法学書。承応3年（1654年）12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。日本医学史要綱 昭16 富士川遊撰 医学書 外科内科精神科病理学産婦人科生理学看護学医療西洋医学東洋医学漢方 戦前明治大正古書和書古本 OP。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年（1655年）従三位に上り公卿に列せられる。杉浦重剛漢詩幅　望金剛山の詩　杉浦重剛。明暦2年（1656年）に権中納言、万治元年（1658年）に権大納言となり、寛文4年（1664年）11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。落暉　歌集　長司春湖（本美鉄三）。寛文5年（1665年）6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年（1671年）には右大臣、さらに延宝5年（1677年）に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年（1690年）1月に関白に昇進した。立斎先生標題解註釈文　十八史略　全４冊　曽先之編。近衛基熙は、寛文5年（1665年）から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
HP	近衛基熙・旧所蔵「源氏物語」自筆を出品いたしました。山田清三郎自筆書簡1通・葉書1枚付 山田清三郎『歌集 囚衣』昭和14年 文泉閣刊 獄中歌集 プロレタリア文学。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。明治五年・明治三十五年・明治天皇肥後行幸誌/昭和7年/非売品/明治五年の御巡幸と明治三十五年特別大演習行幸との事蹟を纏めんとす。 ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。珊瑚集　永井荷風。

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